民家の大きな茅葺き屋根は、中の熱を守るエコの工夫です。
日本の昔の民家には、大きな茅葺き屋根がかぶさっていますね。あの大きな茅葺き屋根の下、1階の真ん中にいろりがあります。そのいろり火からでるすすは、油をふくんでいますから、茅(かや:屋根の材料とするイネ科の植物)にしみこんで、固まり、茅と茅のすきまをうめて、屋根が大きな断熱効果を持つようになっているのです。この屋根は、雨よけだけでなく,部屋の熱を外に、逃がさないようにしてしています。
雪がふると、かえって中はあたたかくなります。いろりの周りには家族みんなが集まって体をあたためます。これは、体をあたためるだけではなく、家族の心もあたため合っていたのでは、ないでしょうか?