作詞:百田宗治 作曲:草川信 大正12年(1923年)
どこかで春が 生まれてる どこかで水が 流れ出す
どこかで雲雀(ひばり)が鳴いている どこかで芽の出る音がする
山の三月 そよ風吹(ふ)いて どこかで春が 生まれてる
大正時代、子ども向けの雑誌(ざっし)に発表された詩に、曲をつけて生まれた歌です。近づいてくる春の予感、冬から春にうつりかわる、わくわくした感じが伝わってきますね。今は「そよ風」と歌っている部分は、最初は「東風(こち)」でした。
東風(こち)=春から夏にかけて吹(ふ)く東寄(よ)りの風。氷を解(と)き、春を告げる風。春の風が軟(やわ)らかなことから「こち」(こは小、ちは風の古語)とよばれた。