日本の歌はおもしろい

春の小川

作詞:高野辰之 作曲:岡野貞一 文部省唱歌 大正元年(1912年)

歌詞

春の小川は
さらさら行くよ
岸のすみれや
れんげの花に
すがたやさしく
色うつくしく
けよけよと
ささやきながら

春の小川は
さらさら行くよ
えびやめだかや
小ぶなのむれに
今日も一日
ひなたでおよぎ
遊べ遊べと
ささやきながら

解説

この詩のモデルになった小川は、東京の原宿から代々木公園、渋谷しぶやへと流れていた宇田川の支流、河骨川です。この歌が発表された頃には、渋谷しぶやにもきれいな小川があって、のどかな風景が広がっていたのですね。