日本の歌はおもしろい

春よ来い

作詞:相馬御風 作曲:弘田 龍太郎 大正12年(1923年)

歌詞

春よ来い
早く来い
あるきはじめた
みいちゃんが
赤い鼻緒はなお
じょじょはいて おんもへ出たいと
待っている

春よ来い
早く来い
おうちのまえの
ももの木の
つぼみもみんな
ふくらんで
はよきたいと
待っている

解説

「みいちゃん」は作詞さくし相馬そうまさんの歩き始めたばかりの一人むすめがモデルと言われています。もうすぐ春がやって来ます。長くきびしい北国の冬から解放かいほうされます。相馬そうまさんの故郷こきょう新潟にいがた県で、雪深いところでした。春を待つ心も強かったことでしょう。

じょじょ=草履(ぞうり・幼児(ようじ)語)
おんも=お外(幼児(ようじ)語)