日本の歌はおもしろい

雪

作詞:未詳 作曲:未詳 文部省唱歌 明治44年(1911年)

歌詞

雪やこんこ あられやこんこ
ってはっては
ずんずん積もる
山も野原も
わたぼうしかぶり
枯木かれき残らず 花が

雪やこんこ あられやこんこ
ってもっても
まだりやまぬ
犬は喜び 庭かけまわり
ねこはこたつで丸くなる

解説

雪国の人には冬はきびしい季節ですが、子どもたちにとっては空から落ちてくる雪は遊びにもつながる天からのおくりものです。「雪やこんこ」の「こんこ」を雪がこんこんると思って歌っている人が多いと思いますが、この言葉の語源ごげんは「雪よ来う来う」という雪を歓迎かんげいするということです。れ木も雪が積もるとまるで白い花がいたように見えますね。

わたぼうし=真綿(まわた:絹のわた)を広げて作ったかぶりもの。初めは防寒ぼうかん用として主に女性じょせいが用いた。のちには婚礼こんれいのときに新婦しんぷが前頭部をおおうのに用いるようになった。