わらべうた
ずいずいずっころばし ごまみそずい 茶壺(ちゃつぼ)に追われて とっぴんしゃん 抜(ぬ)けたら、どんどこしょ 俵(たわら)のねずみが 米食ってちゅう、 ちゅうちゅうちゅう おっとさんがよんでも、 おっかさんがよんでも、 行きっこなしよ 井戸(いど)のまわりで、 お茶碗(ちゃわん)かいたのだぁれ
江戸(えど)時代中期から伝わるわらべうたです。わらべうたには歌詞(かし)の意味がよくわからないものがありますが、この歌もそうです。「お茶壺道中(ちゃつぼどうちゅう)」=江戸(えど)時代に宇治(うじ)の新茶一年分を入れた茶壺(ちゃつぼ)を将軍(しょうぐん)に届(とど)ける行列=を歌ったと言われています。それは参勤交代(さんきんこうたい)の大名行列のようなものものしさで、「ちゃつぼにおわれてトッピンシャン」は街道(かいどう)の人たちが家に逃(に)げ込み戸を閉(し)める音、「抜(ぬ)けたらドンドコショ」は行列が行ったという意味のようです。