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わくわく大作戦(東京都中野区)

東京都中野区の鍋横地区では、青少年育成鍋横地区委員会を中心に地域をあげて「わくわく大作戦」と題した夏休み行事を1997年から10年以上続けています。ダンボールハウスをつくって一泊し、「地域の防災」も視野に入れた取り組みです。
大人も子どももワクワクするダンボールハウス宿泊体験、そして地域のつながりをつくっているイベントのヒントを「わくわく大作戦」からご紹介しましょう。

わくわく大作戦

対象

小学生(小学校3年生までは親子参加)とその家族

日程

一学期の終業式の日の午後から翌朝にかけて

  • 「わくわく大作戦」では、7月20日前後の夏休みに入る日に毎年行っていますが、梅雨明けが遅れる年もあり、突然の夕立など天候には悩まされます。また、都会では7月から8月にかけては光化学スモッグが発生することが多く、屋外でのイベントは年々行いづらくなっています。この時期は熱中症の心配もあるので、十分な配慮が必要です。
  • 二期制の学校も増えてきたので、寒くならない10月の秋休み頃が季節的にはベストではないでしょうか。
会場

地域の小学校の校庭または体育館

  • 学校の校庭、体育館、公園、神社、キャンプ場、児童館、公民館など。
  • トイレが使用できる。水が使える。食事のための煮炊きができること。
  • 雨天対策(例えば体育館に移動など)ができること。
主催

わくわく大作戦実行委員会

運営について

1.実行委員会

実行委員会はPTA、町会、子ども会、青少年育成鍋横地区委員会の各部代表者などで構成されます。学校、消防、警察等の協力も必要です。
春から実行委員会を開催して、日程や会場、スケジュールや役割分担、事前準備、事前説明会、当日の設営から後始末まで行います。
実行委員長は、地域の町会の町会長が回り持ちで務めます。 実行委員会には学校側も参加して、会合は会場となる小学校で行っています。

2.広報

「わくわく大作戦」のちらし(参加申込書付き)は、学校を通して全校児童に配布されます。各町会の掲示板にもちらしの拡大版のポスターを貼ってもらうように実行委員を通してお願いします。

3.参加の申込みと回収

ちらしを配布してから10日後くらいに、申込書を回収します。回収方法は、子どもが学校、児童館、区民センターに設置した「わくわくBOX」に申込書を入れます。
申込みは、個人でも可能ですが、あらかじめグループを作って申し込むことになっています。グループを作ったら、グループの代表者の保護者の確認印を押してもらいます。

4.協力者(ボランティア)

実行委員が自分の母体である団体から協力者を募り、協力できる時間帯や適性を考慮して役割分担をしています。協力者は毎年100名以上になります。
中学生にボランティア募集を行い、ダンボールハウス作りや夜のお楽しみタイムの手伝いなど、小学生のサポート的役割をしてもらいます。中学生も参加者として募集していた時期もあったのですが、参加人数が増えすぎてしまったのと、中学生が夜遅くまで騒いだりという問題もあったため、現在は宿泊なしのボランティアとしての参加となりました。

5.事前説明会

開催の一週間前に、参加者に集まってもらう事前説明会を行い、以下の説明や作業を行います。



  • 参加にあたっての注意、熱中症についての注意など
  • グループの確定と場所(つくる場所)決め
  • 担当者の紹介
  • グループ毎に設計図づくり(どんな家を建てるか、どんな材料が必要か)

6.準備

開催の3〜7日前に、担当毎に準備や点検を行います。
ダンボールハウス担当は、道具の点検を行い、グループの人数により道具類をかごに分けて置きます。


  • カッターの刃を点検し、小さくなっているもの、さびが出ているもの、切れなくなっているもの、は新しい刃に替える。
  • カッター、ダンボールカッター、はさみに番号をつけて数を数える。

<かごの中身・・・グループの人数によって数を決めて入れておく>

カッター、ダンボールカッター、はさみ、ビニールひも、マジック、クレヨン、ガムテープ、ゴミ袋

ダンボールハウスの準備以外に、参加者名簿の作成、名札の作成、協力者マニュアルの作成、炊き出し準備、お楽しみタイムの準備、用具点検、看板や表示、案内の作成、警備の時間帯分担、記録、会計、と役割毎に準備を行っています。
警察、消防署への連絡、近隣への挨拶も必ず行います。

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